お知らせ

2016年11月 稽古予定

【練習日程】 11月02日(水)  杁ヶ池練習(会費集金日) 11月03日(木)  淳風会大会 11月05日(土)  杁ヶ池練習(会費集金日)          ※洋平不在(大会審判) 11月06日(日)  杁ヶ池練習          ※洋平不在(大会審判) 11月09日(水)  杁ヶ池練習 11月12日(土)  杁ヶ池練習 11月13日(日)  杁ヶ池練習          40周年演武練習会(緑SC12:00〜15:00) 11月16日(水)  杁ヶ池練習 11月19日(土)  杁ヶ池練習          高校東海大会(守山SC)          全日本学生選手権大会 11月20日(日)  練習休み          常心門愛知県連40周年記念式典          高校東海大会(守山SC)          全日本学生選手権大会 11月23日(水)  杁ヶ池練習(15:00〜17:00)          県連ジュニア強化練習(みよし9:00〜12:00) 11月26日(土)  杁ヶ池練習 11月27日(日)  練習休み          名古屋市大会(日本ガイシ) 11月30日(水)  杁ヶ池練習 【大会・試合・行事】 11月度行事予定 11月03日(木) 淳風会大会(尾張旭市総合体育館) 11月13日(日) 40周年記念演武練習会(緑SC12:00〜15:00) 11月20日(日) 常心門愛知県連盟40周年記念式典         (キャッスルホテルプラザ17:00〜20:00) 11月19日(土)〜20日(日)         東海地区高校大会(守山SC)         全日本学生選手権大会(日本武道館) 11月23日(水) 県連ジュニア強化練習          (三好公園総合体育館9:00〜12:00) 11月27日(日) 名古屋市小・中学生大会(日本ガイシ) 12月度行事予定 12月10日(土)〜11日(日)         全日本空手道選手権大会(東京武道館・日本武道館) 12月18日(日) 昇段級審査会(緑SC) 12月23日(金) 県連ジュニア強化練習(場所未定) 12月24日(土) 長久手支部納会(杁ケ池体育館) 【トピックス】 空手とは何か? 皆さんの中には、空手はスポーツの一つと考えている人がいるかも知れません。《スポーツ》という視野で見ると、その通りです。一方で、《武道》という視野で見ると、競技空手は空手全体のごく一部に過ぎません。一方で、型と組手は別だと考えている人がいるかもしれません。型も組手も、空手道の一つの形であり、どちらかを軽視しては空手道として片手落ちになってしまいます。 以下に、宗家の書いた文章の一説を引用します。皆さんが頑張っている空手というものが何なのか?考えてみると、普段の練習の意味もわかってくるかもしれません。 由来、日本の武道は、剣術・柔術・弓術・馬術・その他を含む武芸十八般の総合でありました。やがて時代と共に専門化され細分化され、各種武道への推移を見ます。社会性や教育性の要求は、戦いの《術》から人間淘汰への《道》を説くに至り、大義名分を必要としてきました。~中略~ 空手のみでなく、《術》からの和の道や平安の道を説いた古人の英知は、もちろん尊い事と思われます。しかし、その事は《術》を極めた者が心法を説き、和や平安の道を説いたが故に価値ある事であって、術を素通りし、《道》を先取りするのではありません。何といっても、武道は《術》に立脚した活動体でなければなりません。ただ、単に《術》を術にとどめる事であるなら、強き蛮風者も生み出し得る、という点で充分とは言い難いのです。 空手が人間形成や精神法のみの文化であるなら、それは空手以外の専門分野があるのです。空手が体育や健康法のみの文化であるなら、それも空手以外の専門分野があるのです。なにも空手だけが人間形成や健康法に寄与する道ではありません。空手が人間に寄与する本来の縮図や、むしろ術なき道を否定する事から出発します。~中略~ 空手道は、また経験至上主義の、体験や肉体オンリーの考え方にも満足しません。術を求めようとする過程の中に、また術から道へ高めようとする過程の中に身をゆだね、やがて術と道を平等視し、一体化する所に究極を置きます。言い換えるなら、《術への道》《道への術》と言えましょう。それ故に、究極を目指す修養の門は、道から入るも、術から入るも、理から入るも、技から入るも全く関知しません。しかし、鍛錬という肉体的行動の場を軽視する門は、空手のどこにもありません。なぜなら、それは空手の仲間に加わる事が出来ませんし、それを空手とは呼ばないからです。」(池田奉秀著 古流現代空手道集義第一巻78ページより引用) 合宿を終えて 10月1日、2日には恒例の長久手支部合宿を行いました。「つながって、広がって、わくわくしよう」をテーマに、名東支部、東郷支部からも参加してもらい約90名という過去最大規模の合宿になりました。二日目には 長久手カップも行い、笑いあり、涙ありの実りある合宿だったと思います。準備・運営に関わってくれた方を中心に、皆さんの力が合わさったからこそ、みんなが成長できる場になったのではないかと思っています。本当にありがとうございました。 合宿の後、空手が楽しくなった、組手が面白くなったという声を聞きました。一方で、組手がこわくなった、審判はやりたくない、という声も耳にします。私は、成長のためには何事も経験だと思っています。組手は、相手と向き合って試合するわけですから、こわいものです。相手が強ければなおさらです。でもそこから逃げないで立ち向かうことで、乗り越える楽しさを知って成長していきます。審判もまた、成長のための場になります。子供たちが涙を流すほど真剣に取り組んでいる組手に対して、判定をするわけです。一つの判定が、その子の人生を変えるかもしれません。そんなプレッシャーを感じながら緊張感を持って審判をしていると、一つ一つの技の向こう側にある、その子の努力や、涙や、覚悟が見えてくるような気がしてきます。そうやって、見る目を養う事もまた、武道の道の一つだと思います。 池田奉秀宗家をしのぶ会に出席して 10月22日、東京で宗家をしのぶ会が行われました。最期の会は、日本全国からのみならず、世界に広めた幹部が集まって、最後の別れを惜しみました。記念品に頂いたグラスには、こんな手紙が添えられていました。 「親愛なる皆さんへ このグラスに沢山の夢を注ぎ、時折、私の事を思い出していただければ幸いです。私は、先に待っている高弟と武道談義をしながら楽しく飲んでいます。そして、皆さんの人生に幸多かれと念じています。皆さんの厚情に、心より感謝申し上げます。 2016年10月22日 初代宗家 池田奉秀 (代筆・池田亜衣)」 武道がどれだけ幅広く、奥深いか、私にもまだまだわかりません。一生涯をかけても、わからないものなのでしょう。でも、私が空手を通してお世話になり、亡くなった先生たちは、宗家のように最後まで空手を通して光り輝いていました。 「世の中で一番楽しく立派な事は、一生涯を貫く仕事を持つということです。」福沢心訓の一説です。 (文:水田洋平) PDFのダウンロードはこちら